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合わせ鏡の中に無限に自分たちの姿が映しだされていた。たまに歪んだ鏡があったりして、彼らは不格好な自分の姿と対面したりした。
四苦八苦しながら鏡の迷路を抜けていくと、中間地点にコンピュータが設置してあった。
そこで身分証明カードとレース参加許可カードを提示すると、コンピュータの確認後、カードと小さなコインが受け口から出てきた。
「チェックポイント通過証明ってどんなもの?」
大地が尋ねると、アルフレッドはプラスチックでコーティングされた小さなコインをみせてくれた。
「コインの表側に刻まれている人物の横顔はこの惑星を初期に開拓した中心人物で、リーランドという人だよ」
「…ああ、それでその人の名前からこの惑星のリランディアっていう名前がついたのね」と、フィービーがうなずいた。
「こんな、誰でも簡単に手に入れられそうなコインが通過証明?」
大地はコインをつまみあげてしげしげとながめた。
「この惑星でしか採れないレアメタルでできているんだ。リゲル恒星系じゃあんまり価値
はないけれど、地球にもっていったら、たしかそれ一枚で小型宇宙艇が一隻買えるんじゃ
なかったかな…」
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