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「もう少しで僕らの船が爆発していたかもしれないんだね」
「すごい。…でもどうしてこうなりそうだとわかったの?アルフレッド」
「わかっていたわけじゃないさ。ただ、ひとつには、宇宙帆船の整備が予定されてないことだったのと、もうひとつは…」
「?」
「昔の知り合いがよく言っていたんだ。機械やロボットは便利だけど、それに甘んじていてはいけない、って。人間も間違えたり失敗したりすることがしょっちゅうあって信用できないんだけど、本当に重要なときには人間が自分の五感で確認しなくちゃいけない、ってね」
「なるほどね。だからロボットがメンテナンスしたって聞いて、出発をとどまっていたのか…」
まもなく宇宙港管理局から出港できるという連絡がはいり、大地たちサンダーソニア号は惑星リーランドを無事に離れることができた。
☆
次のチェックポイントはリゲル恒星系第二惑星の衛星コペルにあった。
「なんだ、これ…。巨大迷路?」
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