宇宙帆船レース

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スタンプカードを手渡され、三人は奇妙な部屋に通された。まず最初にその部屋にあるスタンプを一個押した。そこになぞなぞが出題されていて、答えが三つあるドアそれぞれについていた。               「第一問。(英語のなぞなぞです。)朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足。これはなに?Aろうそく、B人間、C椅子…」                 ABCどのドアを開いていくかで、通路が変化する仕組みになっているらしかった。   「答えはBだな。人間は小さいころは四つん這いで歩き、やがて二本足で歩き、年をとったら杖をついて三本足で歩く」       「ふうん…」               正解のドアを開くと、次のなぞなぞの部屋へ続く通路に出た。間違ったドアを開くと、通路は回り回ってもとの部屋へ戻ってきた。  「ここで時間をだいぶ使っちゃいそうね」  「でも面白いからいいや」         「おいおい」               三人はけたけた笑いながら進んでいった。途中、ほかのチームと出くわすこともあったが、みんなあまり焦っている様子に見えなかった。 大地は、他のみんなも自分と同じく今の状況を楽しんでいればいいな、と思った。 問題を全てクリアしたら迷路のゴールに着いた。                   ここでは全てのスタンプを押したカードがチェックポイント通過証明になった。         
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