宇宙帆船レース

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(注意・リゲル恒星系の惑星の公転位置によってチェックポイント通過の順序が決まっているので第二~第五惑星の番号順ではない。ちなみに第一惑星は恒星に近すぎて人類が近寄ることのできない惑星である。)     「…あれ、でも何で第三惑星はチェックポイントに入ってないの?」          星図表を見ながら大地が尋ねた。      「これは大きな声では言えないんだが、第三惑星には異星人が住んでいるんだ。それで外敵を防ぐために惑星の周囲に小惑星帯を人工的に配置して、うかつに近寄れないようにしてあるんだよ。…だからとりあえず今回のレースのコースから除外されたんだ。今後友好関係がよくなったらあの惑星に降りることもできるようになる日がくるかもしれないね」 「異星人ってどんなの?こーんな風に目がつりあがっていたりするとか、半魚人だとか」 「いやいや、みかけは俺達とかわらないよ。太陽系じゃない恒星系の地球じゃない惑星で発生した人類だ。色覚が非常に発達していて、可視光線以外の赤外線や紫外線の外側の光の色を見分けることができる人たちだ。…科学的にも優れている」            「まるで会ったことがあるみたいに詳しいのね、アルフレッド」            「ああ。あそこの星で以前、いろんな冒険があったのさ」                   
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