宇宙帆船レース

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 「とりあえず、最後のチェックポイント通過証明を受け取りにいかなきゃな…」    三人は惑星中央管理局に出向いた。     「通過証明は、コンピュータとチェスの試合をしていただいて、勝ったらお渡しします」 係官がすずしい顔でそう言った。      「チェスなんてやったことないよ…」    「初心者向けで練習していただいてから挑戦されれば問題ないでしょう」        「…どうせ勝てないようにプログラムを入れてあったりして…」            ぶつぶつと大地が言うと、ふいに係官の表情がかわった。彼はクリスタルでできた白のキングの駒を大地に手渡した。                 「ここでの課題は、どんなささいなことでもいかさまを見破ることなんですよ。だから通過証明の駒をお渡しします」        「へ?」                 あまりのあっけなさに三人は口をあんぐりと開いた。                 「まぁなんだな…、なんでも言ってみるものだってことかな?」            大地は半信半疑のまま手の上の駒をみつめた。 「おしいな大地」             「何で?」                「チェスの上達のチャンスだったのになぁ」     
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