宇宙帆船レース

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フィービーも操縦室へやってきた。現在の状況をみてとると、ヴァンを抱っこして席についた。                   サンダーソニア号は、一つの巨大な岩塊に停留しているハングリースパイダー号を発見して、接近した。             『船内の空気が漏れているんだ。至急乗員の収容を請う』とサザビーから申請があった。 「大地、接舷用意」            「接舷用意完了」             「ハングリースパイダー号乗員の収容完了」 「収容確認。接舷解除」          サザビーとあと二人の男が宇宙服姿で操縦室までやってきた。             「ようこそサンダーソニア号へ」と、アルフレッドは握手しようと手を差し出した。   ところが、サザビーたちは顔を見合わせて肩をすくめた。               「助けてもらっておいてなんだが、あいにくと友好関係は結べそうにないな…」     「なぜ?」                「こういうわけさ」            それが合図だった。サザビーたちは武器をつきつけて、アルフレッドたちをおどした。そうして三人を使っていなかった小部屋に監禁した。                      
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