宇宙帆船レース

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『リゲル恒星系スペース・コロニー発、宇宙帆船レース!いよいよ待ちに待ったこの日がやってきました。勝利の栄冠は誰の頭上に輝くのでしょう。白熱のバトルをお楽しみください!』                 大地は緊張で、何も手につかない様子でいたが、この放送には注目した。        映像の中では、美人レポーターが出場チームの紹介をしていた。            「あっ、僕だ。僕が映ってる」       大地は思わず身を乗り出して画面を指さした。 ほんの数時間前にレース用帆船に乗り込んだときの映像が流れた。           「テレビっていうのは、いつも見ているばっかりで自分が何かやるのを放送されるのも、それを見るのも初めてなんだよなぁ…」   大地はしみじみと言った。         「もうすぐ出発だ。準備はいいか?…逃げ出すんなら今のうちだぞ」          アルフレッドがにやにや笑いながら言った。 「じょおだん。こんなおもしろそうなことをやめるだなんて」             大地はにかっ、と笑い返した。       『出場チームは全部で7チーム。スペース・コロニー宇宙港をスタートした後、規定の場所に設置されたチェックポイントを通過し、再びコロニーへゴールするまでのトータル時間を競いあいます』            繰り返し、レースの説明がなされた。        
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