ジャージで治める異世界の領地経営

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久しぶりに魔力を全力で纏って・・・拳を振り切った。 その日ノース城の一度も突破されたことのないという伝説の城壁は吹き飛び、城の一部である塔のひとつを巻き込み全壊させた。 さらに破壊された城壁の延長線にある建物が尽く破壊されていた。 「え・・・・・」 「おおーこれは見事にぶっ飛んだのう」 レインは兜で隠れてるけどきっととんでもない顔してるんだろうな。 全壊した塔が城に倒れ込み、城にも少なくないダメージを与えた。 穴の空いた城の中からわらわらと兵隊が出てくるのが見える。 「お、お前僕と戦った時ほとんど全力じゃなかったのか?」 「当たり前だろ?あそこでガチになったら世界樹が消し飛んじまうだろうが」 そんな問答をしている暇はない。 「レイン、招来しろ」 「わ、わかった【招来】」 空間の裂けめから意気揚々と出てきた新体制派の諸君が次々と立ち止まり、あほみたいな顔になってる。 最後に出てきた王女なんか顎が外れそうになってたし。 「こ、これは一体・・・」 「やりすぎちゃいました」 だってウィズは地下にいるなら上にあるものはなくなっても問題ないはずだし。 「あんたらはやることがあるんだろ?俺もやらなきゃいけねえことことがあんだ、固まってる暇なんかないだろ、さっさと行ってこい」 言い残すと俺は吹き飛んだ城の跡を探し始める。 もちろん他のところも一旦更地にしてあげた。
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