ジャージで治める異世界の領地経営

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その部屋を見つけるのにそんなに時間はかからなかった。 入り口をぶち抜き中に入ると黒焦げで椅子に縛られている人間の様なものがいた。 近寄ると、そいつは血と涙が混ざったものを流しながら、小さくつぶやいた。 「・・・少年・・・」 まさか、ここまでやってくれるなんてな・・・。 「お前・・・ウィズなのか・・・?」 分かっているが、つい聞いてしまった。 手足に指がなく、耳も鼻もない。 まして元の顔がわからないくらい全身火傷をしている目の前の女・・・・。 俺が声を掛けた瞬間、ウィズは今までより大量の涙を流し、俺を拒絶した。 「み、見ないで、くれ・・・」 一瞬で全ての拘束を破壊し、イベントリに入っているエルフの秘薬をかける。 みるみる傷はいえていくが、不安があったのか無意識のうちに秘薬を三本程かけ切ったところでウィズが目を開いた。
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