9260人が本棚に入れています
本棚に追加
直接的な戦闘をするわけではなく、あくまで工作をすることに重きを置かせ、作戦完了後は身を隠す場所も用意していた徹底ぶりだった。
しかし、流石に全員が無事というわけではなく、作戦に参加した1割程が帰らぬ人となり、王女はそのことに深く責任を感じていたみたいだ。
他の生徒はこのままでは自分たちが兵器として使いつぶされることを薄々理解していたのか、王女に対して協力は惜しまなかったようだ。
その中でもちろん王女をよく思っていない一派も存在したらしいが革命の機に乗じて姿を消したらしい。
王女はそんな奴らのことさえ心配していたみたいだが、さすがに人が好過ぎるだろ。
最後に、王女に俺が魔王になって、しかも世界樹ユグドラシルを有する国イグラシルの王様になった事を伝えると涙を流しながら俺の無事と大成を喜んでくれた。
どうやら最初に言っていた共通の敵としても魔王はレインの因縁の相手でもあるギーシュを始めとする活発な魔王達らしい。
俺や、今のレインのように穏やかに過ごし、周囲の魔物を管理している魔王も中にはいるらしいので魔王=絶対悪という訳では無いそうだ。
リーン率いるハイエルフ軍団をノースに数名派遣し、王女様たちがいつでも来られるように転移陣を書いてもらった。
俺が最初リーンに連れられ、街の外からいきなりエルフの里(当時)に飛んだ時のやつだ。
最初のコメントを投稿しよう!