ジャージで治める異世界の領地経営

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「クスクス、まだまだ足りないみたいですね」 「申し訳ございませんでした・・・」 「あら?私がいつ謝ってほしいなんて言いましたか?私はただリョーガさんには責任があるということを分かって欲しいだけなんですよ?何もイジメたくてこのようなことをしているんじゃないんですから、確かにあの後物凄く大変でしたよ?新しい魔王の庇護下に入りたいと様々な亜人種の方々がひっきりなしに訪れて謁見を申し出てくるものですから、それに今ではもう街と呼んでも遜色ないこの街ですが、初めは設計計画から人員の調達、資金繰りにライフラインの開通など本当に大変でしたよ?で、そんな今まさに新しい発展を迎えようというこの国の王たる殿方はどこに雲隠れしていたのかと思ったらこのような人間の小娘を連れてそこらをほっつき歩いているなんて本当に何を考えているのでしょうか?」 「い、いやですね?こちらのアリシアさんとウィズさんには多大なる恩があってそれに報いていたといいますか・・・」 「その恩に報いいるために今この国にいる10万にも及ぶ民を殺すおつもりだったと?」 「そ、そこはほら、シルがいるわけだし・・なんかこううまい事さ?」 「はぁ、本当にリョーガさん、あなたという人は・・・ノースという人間の国にいる間ほとんどあなたお酒を飲んで昼からグダグダしていましたよね?」 「な、なんでそれを!?」 「世界樹ユグドラシルの恩恵を受けた植物は私の目となり、鼻となり、耳となることができます。リョーガさんのことを知っていたことや、セリアさんのびっくりな特技のこと、魔王レインの襲来を察知できたのもこの力の恩恵です。つまり世界中どこに居ようとほとんどあなたは見られていると考えてください」 うわー何そのぶっ壊れた能力・・・。 斥候とか必要ないじゃん・・・。 情報盗みたい放題じゃん!!! 確かに俺の決め台詞ともいえる自己紹介を言い当てた時に何かあるとは思ってたけどここまでとは・・・。
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