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「……んっ……」
「咲良……」
吸い上げられた唇の隙間から優也さんの唇が私の下唇を軽く噛む。
舌先が入り、歯列をなぞった。
「……ひゃ……ゃっ……っ…… あ……」
熱い舌先は肉厚で扇情的で力強い。
私の上顎で魚の鱗のようにキラキラと跳ねた。
「……んぅ……っ くふっ……ん~っ……」
そのまま唇を甘く吸われる。
「んふ……ぅ …… っ ……」
自然に座り込み私は、あぐらをかいた優也さんの上にしなだれかかるように唇を重ねていた。
ちゆっ、ちゆっ、と音がする。
わざと音を立てて口づけを施してくる。
色っぽい眼差しは半分閉じられていて睫毛の陰影がかかる。
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