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「胸が痛くなります」
「そう?どんな風に」
「きゅっと、です」
「そう」
優也さんは微笑んだ。
「こんな風に?」
そっと私の胸に触れる。
「きゅ、ってなるのかい?」
「いいえ」
「いいえ?」
「いいえ。もっと、きゅっ、となります」
「こんな風に?」
「……んっ……はい……」
白い胸に淡く色づいた花芯のような乳暈を爪の先でつねられたような……かじられたような、甘く鋭い痛み……同心円に全身へとさざ波が広がっていく。
「痛いのかい?」
「はい」
「やめようか」
「やめてほしい痛みではありません」
「そう」
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