後朝は恥ずかしい

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「あ……あのね……」 私は思わず、蘭丸……いや、蘭子に話しかけた。 でもその声は枯れていた。 「ぶみぃ?」 蘭丸子は、小首を傾げて私を見上げている。 「……なんでもない////」 私は真っ赤になった。 上京して長い間醸して熟成した私たちの関係が、今ようやっと大人になってきて。 でも私はきっと一生、優也さんを愛そう、そう思った。
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