01:(既知寄りの)未知との遭遇

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酷い夢を見た。深夜にコンビニに煙草を買いに出たらいきなり目の前に落ちて来た緑色の閃光に吸い込まれる夢だ。 蛍光灯の光が眩しい。どうやら部屋の電気をつけっぱなしで寝てしまったようだ。 俺が起き上がろうとすると「ガタンッ」と台が音を立てる。 思わず「うわっ!」と声が出てしまう。 どうやら両腕が手枷のようなもので台に固定されているらしい。 いや、待て。俺は「うわっ!」なんて言ってない。 俺は辺りを見渡す。 どこか懐かしい風景、理科室だ、俺はその真ん中の台に寝そべっている。 部屋の隅に目をやると、三人の少年が縮こまってこっちを見ていた。
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