えきあに!ーEccentric Animal'sー

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 てとてとてとてと……。  良く晴れた2月の冬麗(ふゆうらら)、今日もコツメカワウソのこつめちゃんはおとなりのお屋敷に四足歩行(ハイハイ)で遊びに行きます。    「ごきげんよウソ、カイサルくん。えきせんとりっく!」  しゅた!と片方の前足をあげて、こつめちゃんがごあいさつ。  お庭にはお友だちの真っ白ワンコ、カイサルくんがいました。 「こんにちワフ、こつめちゃん。えきせんとりっく!」  彼も同じくしゅた!と前足をあげて応えます。  彼はこの白糸川小路(しらいとがわこうじ)家で飼われている箱入り秋田犬。真っ白ふかふかな毛並みがすてきな白糸川小路家のプリンスです。 「なにやってたウソ? そんなお池の前にすわりこんで」 「水面(みなも)に映るぼくの姿にみとれてたワフ」 「…………」  こつめちゃんがお池をのぞきこむと、たしかにそこにはユラユラゆれるカイサルくんの姿。 「……いっそ水仙になってしまえばいいウソ」 「そんな、(ひと)を神話の神みたいに。ぼくは単に愛くるしくてコケティッシュな、エキセントリックわんこBoyなだけさ♪」  きらーんと肉球をチラ見せしてスマイル。  月刊明け星の表紙か? はたまたマルベル堂ブロマイドか? image=509171624.jpg
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