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「でも、水に映った自分に恋した気持ちはわかるワフ。ああ、己のパーフェクトさに”惑わされて冬2018”……!」
カイサルくんはナルシーなわんこだった。
「それって、必殺仕置き神の呪いでウソ?」
「諸説ありワフ。しかし、彼の美しさが全ての発端である点は同じ。困ったワフ、この場から動けない」
その瞬間、ドボーン!とお池に庭石が沈んで、水面に映るカイサルくんが木っ端みじん。
「はうっ……!?」
「呪いコード”惑わされて冬2018”、解いてあげたウソ」
こつめちゃんはちょっぴりイヂワルなカワウソ……なのではなく。
「こつめが遊びに来たんだから、こつめと遊ぶウソ……!」
カイサルくんが自分以外のモノに興味を持つのをめっさ嫌う……
「ワフ……! こつめちゃん、いつもながら目がやばい」
そう。こつめちゃんは゛カイサルくん命゛なカワウソだった(まんまと)。
「わ、わかったワフ。でも今日はノワも遊びに来ることになってるから一緒に遊ぼう」
「ノワくん?」
ぴぴくっとこつめちゃんのキュートな丸い小耳が反応する。
「うん。ノワと自分のステキ箇所を言い合う勝負して遊ぶんだワフ」
「ナルシー同盟……! てかなんで今日来るウソ? ここのとこ寒いからってお家から出なかったくせに!」
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