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バレンタイン【起床】
「ふぁぁ……ぁぁ」
今日も7時に目が覚めた。
「んん…………」
カーテンを開く。
窓の向こうには、澄みわたった綺麗な青空が広がっている。
今日は気持ちの良い朝だな。こんな日はがっつりとラーメンでも食いたい気分だ……
そんなことを考えながら、顔を洗うため部屋を出ようとすると……
「ユウくん、おはよー!!」
「うわぁぁぁぁ!!?」
突然、開けようとしていた扉が勝手に開かれた。
扉を開けたのは、咲だった。
「さ、咲……なんでここに……」
「ハッピーバレンタインだよ、ユウくん!」
そういって咲はラッピングされた箱を渡してきた。
「これを……俺に?」
「ユウくんに誰よりも早く渡すために来たんだよー。ぬっへへー」
「その笑い方やめろ! ……その。ありがとな」
「えへへー、どういたしましてっ」
太陽のような笑顔になる俺の幼馴染。
確かに、嬉しいには嬉しいのだが……
「ところで、ユウくん寝起きみたいな顔してるねー」
「実際寝起きなんだよ!!」
寝起きに突撃されてチョコを渡されても流石に困るのである。
そんな、ちょっと抜けてる我が幼馴染であった。
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