『冬はいい』

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雪は色とりどりの全てのものを包み隠し麻白に染めてゆく だから僕は冬が大好きだ、特に雪の夜は至極最高だ 積もる雪があらゆる音を吸収し静寂の中ただ深深と更に降り積もってゆく 油断しているとこちらの命まで吸収されてしまいそうだ でも彼女は秋が好きだという 冬は春まつ季節だけど、秋は冬がせまる季節 旅行なんかも準備してる時が1番ワクワクしない?っと 三日月目で彼女が微笑む、結局のとこ彼女も冬が好きなのだ それに比べ夏なんて最悪だ生命感に溢れ色鮮やかで、なんか喧しい 小学生の写生大会ともなれば何色の絵の具が必要か その点、冬、雪景色なら白と黒の2色で事足りる シンプルだ、生命感がなく清々しい 昔、雪原を描いたと白紙の画用紙のまま提出した事があった 何故か怒られた。 描いてないのに『描いた』と言ったのが悪かったのか? アートと言う信念を持って提出すれば許されたのか? 現に有名なアーティストの素材そのままの作品を見た事がある まぁそもそも一介の小学校教師の図画工作レベルのセンスでアートが わかるものだろうかという疑いは拭えない はぁ・・・彼女は今何してるだろうか? きっと大阪にいるとは思うが、それ以上の事は知らないし知る必要もない 彼女が健やかで楽しく過ごしてくれたなら、それが私の願い。
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