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「ただいま戻りましたあ」
ああ、みんなもう戻ってる。というかソファでご飯してる。
お腹空いたあ。
「お帰り、ちーちゃん」
「肉まんあるよー」
「でっかいの」
「ちーちゃんのよりはちーちゃい」
……。
「師長戻りました。さっちゃんサンキュ、らんちゃんその肉まん、ほんとでっかいね、たまちゃんそれは、私のおムネのことを言ってんのかな?」
「まあまあ。はやくおいでよ、冷めちゃうよ。おムネ」
「違う!」
午後12時45分すぎ。
午前最後の訪問先は昼食のセッティングと薬の準備があったから、戻るのが遅くなっちゃた。
「コーヒー淹れる?それともお茶?」
「お茶がいいな。戻るときおにぎり買ってきた。」
カバンからコンビニの袋を出す。
おかかおにぎりと鮭。
「ちーちゃん、一人暮らしだっけ?」
「はい今は。」
「意味深だなあ、それ。」
何が?らんちゃん。
おにぎりもって、みんなのところに行く。
「で挙式はいつ?」
湯気の立つマグカップをテーブルに置きながらさっちゃんが聞いてくるが。
「さっちゃん、挙式どころか結納もまだよ。というか予定すらないわ、私には。」
「え?カイザー、まだ待たされてんの?」
何らんちゃん、何か問題でも?
「だって、ねー。ハロウィーンの時の勢いだと、そろそろ結婚式の招待状が来るかと」
「「ねー」」
ちょ、師長まで。
まだまだ予定ないわよ。
おにぎりの包装紙をぺりり。
「まだやりたいことがたくさんあるの。まだまだ結婚は先。」
ふうん、と声が聞こえてくる。
いいの。あやつもそれでいいと言ってくれてる。
「あ、ライン。」
たまちゃんが個人携帯をポケットから出した。
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