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「お疲れ様でした。」 「お疲れ~」 「今からデート?」 「……。まだ言うか。」 さっちゃんの思わせぶりな口調がちょっと気になる。 だから、渡すだけ。 たまちゃんに見せてもらったラインのせいか、今日はみんないつにもまして気合が入った仕事ぶりだった。 気がつけば六時。 よし。明日の準備もばっちりだ。 紙袋も持った。 でもちょっと気が重い。 「今から病棟行ってくる。」 「珍しい。いつもはカイザーからやって来るのに。」 「……今日はやっぱり私から行かないとね。」 「特別な日だもんねえ。」 「ん、もう。お疲れ!」 さっさと行こう。     
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