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「このあたりも変わってないなぁ」
「道に迷う事がない事は凄くいい事かな・・・やった近くにコンビニができてるじゃん。」
目的の場所はそろそろ見えてくるはずだった。
懐かしい昔この町に居た時に住んでいた家というかアパート。残っているのはわかっていた。
今からそこにもう一度住むのだから。
「塗装し直されて、ボロボロってわけじゃないのかな?」
懐かしい2階建てのアパートの前の駐車場に立って、いつも通り感情のままに任せた一言発した後、入居の手続きをする為に管理人室と、ドアのプレートに書かれた部屋のインターホンを押した。
するとすぐに管理人室のドアが開き、笑顔が似合いそうなおばちゃんが出てきた。管理人室からは、なんだっけ、おばあちゃんの家のような香りがした。
「初めまして、連絡をした 浮島 鈴 です。」と、なるべく明るく聞こえるように普段より1トーン上げた声で軽く自己紹介をしたら、
「はいよ。連絡は聞いてるら。上がって簡単な紙に名前だけお願いね。」と、おばちゃんの返事があった。
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