1人が本棚に入れています
本棚に追加
もしかしたら気付かれたかもしれないが、私は他人と話すのが苦手だ。
眼鏡が似合いすぎてる事も相まって暗い印象を持たれがちだった。
いつからなのかはわからないが昔はこんな感じではなかったはずなんだけど。とか物思いにふけっていたら自分の部屋の前に到着していた。
部屋のドアも塗装され直されてはいたけど、昔の記憶とは色が変わって無い様に感じた。
受け取った鍵を使ってドアを開け、自分が、持ってきた小さな鞄を玄関に置いた。
玄関においた小さな鞄のせいで私が通るのが少し不便になるぐらいの申し訳ない程度の廊下がさらに小さくなったような気がした。
「こんなにこの部屋小さかったっけ?アパートの管理人さんも違う人になってたし・・。」
おばちゃんの言った通り、部屋には段ボールが3箱と家電が設置されていた。荷物が少ないのは、私がここにいる期間が短いからだった。
最初のコメントを投稿しよう!