第9章 疑似恋愛

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・ 開脚させて浮かせた晶さんの脚の指が快感を堪えるようにグーっと縮む。 その動作さえも可愛くて、俺はその指をしゃぶってやった。 「ああっだめそこ弱っ…」 脚が逃げるように牽いて晶さんは強く悶えた。 「晶さん…かわいい…すごいすき…たまんないっ…」 そんな言葉を吐きながら感じる晶さんを見つめる。 俺の見つけた宝物── うねる腰を撫でながら小さな膨らみの乳房を揉み上げる。 仰け反って横を向く晶さんの短い髪の襟足が、細い首筋にかかりかなり色っぽい。 滑らかな肌。 細身の腰── 舞花とはすべてが対称的だ。 なにもいじってない素顔もバランスのとれた黒い瞳も── やたら黒目と睫毛を意識したそこらの女達とは違う この自然体が好きだ… 女ってほんと男の好みを無視してくれる… 男はこれが好きなんだよ── この飾らない自然なままが 男の雄の本能が一番ぞくぞくするってのをなんでわからないかな? 野生の獣だってそうだ。 必死に飾って媚びを売るのは決まって雄。 雌を振り向かせて必死に毛色を飾って 己を大きく魅せる。 選ばれる為に努力してライバルを蹴落として やっとの思いで雌を手に入れる── そのくらいのことを雄にさせる雌── 晶さん… 貴女はやっぱり野生の雌だ── ・ 「夏希ちゃん…」 「なに?…我慢できない?もう欲しい?」 「ん…これ」 晶さんは物欲しげな表情で枕元から小さな袋を取り出した。 「……」 「着けて」 「ゴム?」 「うん」 「着けた方がいい?」 「うん、着けたら膣(なか)で射けるでしょ?」 「射けるけど」 「途中で抜かれるのイヤ。膣(なか)で射って…」 「……──わかった」 大好きな恋人が中で果てろと言ってくる── 最後の果てまで一つに繋がっていたいと懇願する。 こう言われたら着けないわけにはいかないわけで… 「その触りかたいやらしい…」 晶さんはゴムを着ける俺をじっと見つめながら、せがむように俺の太股を撫でていた。 ベッタリと濡れそぼる晶さんの魅惑的な淫唇── ゴムを着けたそれを擦り付けたながらゆっくりと中心のぬかるみに宛がう。 腰を前へと押し沈めていくと晶さんが悩ましく腹部を浮かせた。
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