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二十一世紀初頭、
あれほど優勢であった米国も国内消費需要を喚起できず、
金融工学に振り回された挙句、
上下両院が実施したミクロ・マクロ金融・経済政策の失敗で、
世界恐慌の元凶となった。
各種経済指標も好転せずデホルトに陥ったのだ。
加えて、
アフガニスタン、
イラク、
イラン、
北朝鮮等への侵攻によって、
ベトナム戦争の過ちを繰り返す結果になった。
従軍兵士達の帰国後のPTSD発症率も高かった。
人間の兵士と戦闘用アンドロイド達の死亡も、
四十九万以上にも達した。
自動車産業は言うに及ばず、
シリコンバレーに集中した各IT企業も、
インドに追い越され、
今は廃墟と雑草が虚ろに太陽の光を浴びているだけだ。
各州知事も地球規模の温暖化の影響で次々発生するハリケーン、
トルネード、
乾燥に起因する山火事対策に翻弄された。
なおかつ、
リンカーン、
ローズベルト、
ケネディー、
ヒクソン、
ロバート、
コーリントン大統領……などに代表される、
強力なリーダーシップを持つ人材も、
以後現れないので、
国全体が疲弊し、
国連を余儀なく脱退し破綻国となった。
先述したNASAも予算削減のため、
宇宙計画はおろか、
ロズウエル事件等で手にした、
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