第1章

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 もちろん、 大切に窒素式図書室で保管されている紙でできた昔の書籍、 資料もスラスラと解読出来るレベルまで、 大大学院で四年間、 正正教授の指導を受けながら、 文字通り寝食を忘れて研究に邁進した。  でも、 このことが、 後に私が味わうことになる、 恐ろしい怪奇な出来事の原因になるとは夢想すらしていなかった。    私のIQは四百六十あり、 人の五倍の速さで飛び級した。 そのため、 まだ十八歳だが、 すでに、 大大学院の正正教授であり、 研究者として年間約九本論文を書いている。 論文の大半は権威ある「歴史とその研究」に掲載され、 古代日本史を研究する多くの教授から称賛を集めている。
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