止まない雪の路を進みながら
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「家内と話して見ます。 最悪、離婚になるかもしれませんが その間、どうか狼君をお願いします」 その別れの言葉を最後に 俺達は伊桐の家を後にした。 雪は穏やかに雲から降りてくる。 コンクリートに積もった雪と同化して 住宅街を銀世界に彩る。 俺達の足跡は消えていた。 今付けてる足跡もじきに消えるだろう。 そして、俺達二人の縁も そう遠くない未来、消えて無くなるに違いない。
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