青年がやってきました

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青年がやってきました

 その後、高名な占い師の下にある青年がやってきました。  社会に出て少し揉まれた、くらいの年頃の大変見た目の良い青年でした。彼は占い師を疑わしそうに見ながら、占い師に尋ねました。 「彼女がストーカーに悩まされてるんだ。でも相手がなんか狡猾で、警察とか動いてくれない。どうしたらいいと思う?」  占い師は水晶を使って青年の未来を占いました。そしてそのまま答えました。 「近い未来、困ったことがあったら、南方のアパートを探しなさい。そこであなたは望みを得られるでしょう」  青年はその答えを聞くと、半信半疑の様子で首を捻りながら帰って行きました。
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