後日談 五年後 初めての最後まで

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 余計な力が入らないように、深呼吸を繰り返す。すると、自然と三本の指を招き入れるように、内壁が柔軟に収縮を繰り返した。 「ん、んあ……」  また前の性器も、雄太の口に咥えられ、逃げ場のない快感に、悲鳴が漏れた。雄太の指をキュウキュウと締め付け、勃起したペニスがぶるりと震える。違う種類の快感を同時に味わい、瞼の裏がチカチカ瞬いた。 「ひっ、あ、ひ」  呼吸が乱れ、変な声が出た。と同時に、また下腹が精液で濡れた。  立て続けに二回も射精し、疲労感が押し寄せてくる。いつの間にかシーツを握っていた指から、力が抜けた。  雄太が滾った己のものに、スキンを被せるのが見えた。ああもうすぐこれが入ってくる。栄貴の鼓動は期待と恐れで激しく跳ねた。 「栄貴、入れるね」  雄太が宣言し、栄貴の両脚をぐっと広げた。蕾に熱い怒張があてがわれ、ゆっくり中へと壁を巻き込むようにして押し入ってくる。後孔が目いっぱい拡張される感覚と、熱い肉を納められ、埋め込まれていく感覚に、全身が震えた。痛みはない。だが、初めてだらけの感覚に、本能的な怖さが呼び起され、勝手に涙がこぼれた。 「栄貴、大丈夫?」  荒い息を吐きながら、雄太が体をかがめ、栄貴の涙を唇で吸ってくれる。些細な接触なのに、甘い痺れが走った。全身が敏感になっているのが分かる。     
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