第7話 夫の友人

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第7話 夫の友人

なぜ、バツイチ子供持ちが、週末婚に繋がるのか。 その答えを探して、私はせっかくの週末を、一睡もできなかった。 「おはよう、つむぎ。」 何の迷いもなく、爽やかに起きてくる五貴さん。 そうだよね。 だって、バツイチで子供がいる事も、告白したんだもの。 普通の人だったら、『もしかして、平日は子供の面倒を見る為に、奥さんの家を訪ねているのかしら。』となるんだろうけど…… 私は、そうは思わない!! 大体、子供の面倒を見る為に、前の奥さんのところに行ってるなんて、私は許せないし! (人間小さいのかな。) それだけで、一週間帰って来ないって、それも問題でしょ。 「ねえ、五貴さん。平日は、どこに泊っているの?」 「えっ?」 私は、五貴さんの目の前に、立ちはだかった。 「ああ……子供のところで、寝てるよ。」 「だから、どこ?」 誤魔化そうとした五貴さんに、更に一歩近づく。
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