第7話 夫の友人

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「あっ……じゃあ私、会議の資料、集めてきまーす……」 カバンを置いて、私はさっさと社長室を出た。 何でもペラペラしゃべりそうな益城社長。 私が五貴さんの再婚相手だって知って、目くじら立ててる内本さん。 あの二人と同じ空気は吸えない。 怖い。 怖すぎる! その後の資料集めは、天国だった。 「なに、君。もう来たの?」 「はい。出来上がるまで、お待ちしております。」 資料の最終チェックが終わってない部長達は、社長の再婚相手だと知らないから、私に風当たりが冷たい。 しかも、私が待つと言ったから、無駄に時間をかけて、資料の最終チェックしてくれる。 こんな時は、有難い事だ。 「はい。ご苦労様。」 「有難うございます!」 内本さんみたいなタッチはなく、コンプライアンスを意識した対応が続く。 だれかが言ってったけ。 セクハラも、相手によるって。 まさかセクハラするも、相手を見てるのでしょうか。
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