第7話 夫の友人

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「何を疑ってるの?」 「何って……」 そう聞かれても、自分もよく分からないかも。 「もしかして、子供と一緒に、前の奥さんと過ごしてるって?有り得ないよ。もしそうだとしたら復縁してるし、そもそも離婚しない。」 そう言って五貴さんは、ダイニングテーブルに座った。 こんな時に限って、林さんは朝食を作った後、どこかに消えて、それっきりだし。 五貴さんにそんな事言われたら、それ以上聞けないし。 「つむぎは、余計な事気にしすぎなんだよ。」 「余計な事って?」 私も五貴さんに合わせて、ダイニングテーブルの向かい側に座った。 「例えば、自分の他にもう一つ、家族があるんじゃないかとか。」 「うん。思ってる。」 「ほら。ない。一切ない。」 五貴さんは、刀で横に真一文字に切るようなジェスチャーをして、朝ご飯を食べている。 「後は?」 私はわざと前かがみになって、五貴さんに聞いてみた。
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