第7話 夫の友人

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「後はね。つむぎ以外に、付き合っている女がいると思っている。」 「当たり!」 私は、体を起こした。 「当たりじゃないよ。つむぎだけだって。」 つむぎだけ。 つむぎだけだよ。 こんなにも、私だけって言ってくれているのに、なぜ信じる事ができないのだろう。 答えは、バツイチ・子持ちの事を、昨日まで秘密にしておいたからだ。 「とにかく、つむぎは何も心配しなくていいから。」 朝ご飯を食べ終わった五貴さんは、大きなトランクを抱えて、玄関に向かう。 「じゃあ、つむぎ。また、週末に戻ってくるから。それまでいい子にしてるんだよ。」 「いい子って、子供じゃないのに。」 すると五貴さんは、私の耳元にそっと、囁いた。 「あれだけ激しく乱れれば、もう子供じゃないね。」 私は朝から、顔を真っ赤にした。 「もう!五貴さん!」 「ごめんごめん。じゃあ、行ってきます。」
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