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「後はね。つむぎ以外に、付き合っている女がいると思っている。」
「当たり!」
私は、体を起こした。
「当たりじゃないよ。つむぎだけだって。」
つむぎだけ。
つむぎだけだよ。
こんなにも、私だけって言ってくれているのに、なぜ信じる事ができないのだろう。
答えは、バツイチ・子持ちの事を、昨日まで秘密にしておいたからだ。
「とにかく、つむぎは何も心配しなくていいから。」
朝ご飯を食べ終わった五貴さんは、大きなトランクを抱えて、玄関に向かう。
「じゃあ、つむぎ。また、週末に戻ってくるから。それまでいい子にしてるんだよ。」
「いい子って、子供じゃないのに。」
すると五貴さんは、私の耳元にそっと、囁いた。
「あれだけ激しく乱れれば、もう子供じゃないね。」
私は朝から、顔を真っ赤にした。
「もう!五貴さん!」
「ごめんごめん。じゃあ、行ってきます。」
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