第7話 夫の友人

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やっぱり。 あのちらっと、五貴さんと一緒に、挨拶した人だ。 「……覚えて下さったんですね。」 「うん。」 なんかすごいフレンドリーな人だな。 「あの……今、社長をお呼びしますね。」 私は、社長室のドアを開けた。 「へえ、君。ここで働いているの?」 私は一瞬考えたけれど、それ以外、ここにいる答えはない。 「……はい。」 「ふうん。ここにいるって事は、五貴の今カノ?」 目が点になりながら、その人を見る。 今カノって…… そりゃあ、私は今の彼女って言うか奥さんで、内本さんは元カノだけれど。 その言い方って、他にも彼女を秘書にしていたみたいじゃないの~~!! その瞬間、押さえていたドアが、フアッと軽くなった。 「有我。この人は、俺の奥さんだって、言っただろ。」 五貴さんが、私とその人の間に、割って入った。 「五貴!」 五貴さんと会ったその人は、物凄く嬉しそうだった。
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