第7話 夫の友人

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そう言えば婚姻届け出す時知ったんだけど、五貴さんと14歳も歳離れているんだよね。 社長だから子綺麗にしているせいか、そんなに歳が離れているなんて、思いもしなかった。 「どう?五貴は、優しい?」 「はい……優しいです……」 ここは、面倒だから合わせておけ。 「じゃあさ、五貴の子供にも会った?」 「えっ?」 その瞬間、五貴さんの表情が変わった気がした。 「有我。そう言えば、おまえ今日、何か用事あったんだろ?」 「いや、ないよ。本当に、顔見に来ただけ。」 「またまた。おまえだって社長なんだから、そんなに暇じゃないだろ?」 「バレた?」 すんなり、友達同士の話に持っていったけれど、五貴さん、どうしてそんな、子供の事になると表情が変わったんだろ。 この前、子供がいるって聞いたから、私何も思わないのに。 しばらくして、内本さんが出社してきた。 「益城社長!」
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