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高校入学式当日、
「今日から皆さんの担任の……」
担任の挨拶中に後ろのドアが
ガラガラと開いた。皆の視線が集まる。
「おはようございます…」
初日からいきなり遅刻するやつ誰?と思いながら、ドアの方を振り返る。
はっ…
ユリは胸がドキドキした。
これって一目惚れ?
背が高く、爽やかなスポーツマン、
そんな印象だった。
もはや担任の先生の話は頭に入らない。
仲良くなりたい!
ユリはそんなことを考えていた。
同じクラスには、ユリが通っていた塾で知り合いだったケンがいた。
そして、
ハヤトもユリと同じクラスになった。同じ塾の姉妹校に通っており合格祝賀会で二人は出逢っていた。
しかしユリは全く覚えていなかった。
ハヤトにとってユリの第一印象は
「可愛い子だなぁ…」
塾の合格祝賀会で同じクラスになりたいなぁと思っていた。
ハヤトは高揚していた。同じクラスになったのがとても嬉しかった。
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