第1章 同級生

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高校入学式当日、 「今日から皆さんの担任の……」 担任の挨拶中に後ろのドアが ガラガラと開いた。皆の視線が集まる。 「おはようございます…」 初日からいきなり遅刻するやつ誰?と思いながら、ドアの方を振り返る。 はっ… ユリは胸がドキドキした。 これって一目惚れ? 背が高く、爽やかなスポーツマン、 そんな印象だった。 もはや担任の先生の話は頭に入らない。 仲良くなりたい! ユリはそんなことを考えていた。 同じクラスには、ユリが通っていた塾で知り合いだったケンがいた。 そして、 ハヤトもユリと同じクラスになった。同じ塾の姉妹校に通っており合格祝賀会で二人は出逢っていた。 しかしユリは全く覚えていなかった。 ハヤトにとってユリの第一印象は 「可愛い子だなぁ…」 塾の合格祝賀会で同じクラスになりたいなぁと思っていた。 ハヤトは高揚していた。同じクラスになったのがとても嬉しかった。
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