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平日はほぼ毎日見掛けるヒロシ君。
この辺に住んでいるんだ。奥さんは同級生かな?
そんなことを考えていた。
ある日曜日、
駅ビルを歩いていると、前からヒロシ君が歩いてきた。
お互いに目が合い、
「ヒロ…」
「田村さんだよね?」
ほぼ同時に口を開いた!
ヒロシはユリを覚えていた。
ユリの見た目は、体型などを含め、ほとんど高校時代と変わっていなかった。毎朝、自転車で子供を保育園に送る姿を見て分かっていたようだ。
おそらく、ヒロシとは初めての会話だ。
必然的に高校同級生の話題になる。
マサキとは高3で同じクラスになったことで今でも仲良く、しょっちゅう飲みに行ってること。
ハヤトと偶然そこのラーメン屋で会ったこと。この辺に住んでるんじゃないかな…と。
ヒロシは、高校時代に付き合っていた彼女とは、とっくに別れ独身であること。
・・・
話題にあがった二人は、ユリが好きになった二人。
ヒロシはそれを知らない。
大人になった二人に会いたいなぁと思った。
高校時代の淡い恋愛も思い出していた。
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