第4章 偶然

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ユリの子供が卒園と同時に、 同じ地区内で一軒家を購入していた。 すると、 さらにヒロシと偶然会うことが増えていった。引越した家はヒロシの家の近くだった。徒歩2分圏内といったところだ。 待ち合わせしてなくても近所で見掛ける。 ユリから切り出した。 「私引っ越したんだ!あそこのタイル張りの…」 「あそこか!あれずっと売り出し中だった物件だよね?ハヤトも検討してたらしいよ。」 「え?ハヤトが?」 「うん、ハヤトの家もこのすぐ近くの賃貸だってよ。また偶然この前会ったよ。そのうち会うかもよ。」 「ハヤトは見た目変わらないの?」 「うん。あのまんま。俺ら、3人、ご近所さんだな。」 ・・・ 忘れかけていた想いが甦る。 凄い仲良くなって、…突然話せなくなったっけ…なんでだっけ。
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