第6章 約束

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ユリはモヤモヤしていたが、 数日後ハヤトからメールが入った。 候補日の中から、ユリの都合のよい日で決定した。 25年ぶりの再会から、 約2週間後、 二人でデートすることになった。 待ち合わせは、二人の最寄り駅。 二人はご近所さんだ。その駅にいるのは当たり前の光景ともいえる。 ただ、友人達には内緒で会っているのでなぜか距離を取りつつ、歩き出した。 家とは逆方面に、ハヤトが予約した店がある。 徐々に駅から遠ざかると、 ユリは、ハヤトと離れて歩いているが寂しくなった。 「歩くの速いよ~」 「ごめん、ごめん」 ハヤトはペースがつかめない。 近づきたいがなかなか並んで歩けない。 そのままお店に着いた。 地元だが、ユリは初めて入るお店だった。 ほぼ予約時間通りの19時だった。     
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