第6章 約束

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ユリは初めて知った。ハヤトがエミを好きだったことを。しばらく言葉がでない。 「俺、田村の気持ちは分かっていたんだけど、ケジメつけなきゃと思って、田村を避けたんだよね…ごめんな。」 「嫌いになったんじゃないの?」 「それは違う!好きだったよ。入学する前から!塾の祝賀会の時から気になってたんだし。 でも、エミのことが病的に好きになっちゃったんだよね…」 「…」 「1年の時から、ずっと言わなきゃと思ってたよ。ごめん。」 ハヤトは何度も謝った。 ユリは、嫌われていた訳ではなかったことを知り、安堵した。優しい笑顔になっていた。
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