3人が本棚に入れています
本棚に追加
ユリは初めて知った。ハヤトがエミを好きだったことを。しばらく言葉がでない。
「俺、田村の気持ちは分かっていたんだけど、ケジメつけなきゃと思って、田村を避けたんだよね…ごめんな。」
「嫌いになったんじゃないの?」
「それは違う!好きだったよ。入学する前から!塾の祝賀会の時から気になってたんだし。
でも、エミのことが病的に好きになっちゃったんだよね…」
「…」
「1年の時から、ずっと言わなきゃと思ってたよ。ごめん。」
ハヤトは何度も謝った。
ユリは、嫌われていた訳ではなかったことを知り、安堵した。優しい笑顔になっていた。
最初のコメントを投稿しよう!