第6章 約束

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二人のわだかまりは溶け、お酒も進む。 25年の空白を埋めるように、 今までのことを二人は話始める。 ユリからハヤトに質問した。 「アヤと付き合っていたんでしょ?」 「2年の終わりには付き合ってたな…」 「え~?知らなかった! なんで私に告白しなかったのよ。アヤよりお似合いのカップルになれたのに…」 ユリは冗談まじりに突っ込みを入れた。 「アヤから告白してきたんだよ。何度もエミに告白してはフラれてさ、俺も変わろうと思ってたときにさ。」 「ふーん、どのくらい付き合ったの?なんで別れたの?」 「5年位は付き合ったかな…結局あっちに好きな人ができたって。俺…振らないよ。」 苦笑いしていた。 ユリは、ハヤトに嫌われたと思い、2年の時は桜井リョウが好きだったこと。結局リョウにもフラれたことを伝えた。 ハヤトは、その事は知らなかった。 確かにリョウはイイ人だよね。とユリを慰める。 3年の時は、リョウと同じクラスで仲良くしていたこと。さらにエミが期間限定といって付き合い始めたタクミと同じクラスになり精神的苦痛だったことも話した。 高校時代にケミカルウォッシュのジーンズをみて笑っていたのはハヤトだと思っていたが、マサキが皆にダサいと言って笑っていたと、聞いた。 ユリは、後悔していた。 ハヤトはユリの想像以上に優しい人だった。 だいぶ誤解していたのだった… ハヤトは冷たい人だと思い、すぐに諦めていたが、もっと思い続けてきちんと付き合いたかったなと。
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