第1章 同級生

4/8
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
ある日の休み時間 ユリは、ケンと話していた。 そこへハヤトが 「田村さん、○△学院だったでしょ!」と話かけてきた。 「なんで知ってるの?」 「祝賀会にいたんだよ、オレ」 とニヤニヤしている。 「え?知らなかった!」 と言うと、 「え~覚えてないの~?」とケンがツッコミを入れる。 … これがユリとハヤトの始めての会話だった。 ユリのハヤトに対する印象は、 男子のなかでは小柄。顔は…正直好みではなかった。でも話しやすく一緒にいて楽しい人だった。 「一緒にいて楽しい人」 「カッコいいけど、緊張して話しづらい人」 どちらが恋愛にとって大切か? 入学時のユリはまだ答えを知らなかった。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!