第1章 同級生

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クラス全員で話し合いを重ねて、文化祭では、気球を飛ばそう!ということになった。 人が乗るというより、飛べば良いという、ほぼ物理の実験になりそうなもの。 そうはいっても巨大な布をミシンで縫い合わせたり、気球についての説明ポスター作りなど、皆の協力がないと到底達成できるものではない。 物理の先生が紙ふうせんを使って、気球が飛ぶ原理を教えてくれた。 外気との温度差がないと飛ばないということも理解した。 土曜の午後 リハーサルの日、 当時はどの高校も土曜の午前中は授業を行っていたため、クラス全員で見守った。 この日は気球内部と外気との温度差を出すことができた。 バーナー係は汗だく。見事に舞い上がった! 他のクラスは帰宅するもの、部活で残るもの、様々だった。 後日、古文の先生から 「駅から見えたぞ。当日が楽しみだな。」と言って貰えた。 ユリは皆で成し遂げていく感じが楽しかった。 文化祭当日、 気球は校庭なので、教室には、気球に関する資料など展示した。 6月下旬。 リハーサルは梅雨寒だったが、当日は非常に暑い日となった。     
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