第1章 同級生

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気温から、気球を飛ばすための温度が計算されたが、その温度まであげることはできないと判断。バーナー係が危険だからだ。 やむなく中止となった。 ユリ、エミ、マサキ、ハヤトは、教室でずっとおしゃべりしていた。 たまに中学時代の友人を紹介したり校内を周りそれなりに文化祭を楽しんだ。 その後は打ち上げだ! 近くの居酒屋さんを予約していた。 大人っぽい人もいるが、明らかに未成年とわかる。 お店の人は、途中からアルコールは出さずお料理だけは出してくれた。 当時の法律では、アルコールを出した側が罰せられることはなかった。 ユリは、ハヤトとじゃれあっていた。 本音はマサキとおしゃべりしたいのだが相手にされない。 それでも、クラスのみんなと達成感を味わった。 二次会はカラオケ行こうとなった。 居酒屋さんから、駅を抜け直線に伸びる道を突き当たりまで進む。 いい気分で先に進んでいたユリ。 後ろを振り返ると、 マサキが、長身でスタイル抜群のクミと、楽しそうに並んで歩いていた。 満面の笑みだった。 二人は、別に付き合っているわけでもなんでもない。 ユリの目には、 「まーちゃんには、あんな風にスタイル抜群な人がお似合いなんだ。背も低く幼稚な私じゃ似合わない…」 そう思った。 しばらく、マサキとクミを見ていた。 ・・・・ ユリがマサキへの恋を諦めた瞬間だった。     
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