今でも好きな貴方へ

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貴方と出会ったのは中学1年生の時だったね。 私は中学生に入って少し経ってからある事が切っ掛けで虐めのターゲットになってしまった。 学年全員からの無視。影で悪口を言われたり私が話せばクスクス笑われたりしてきた毎日。 休み時間は何時も一人でポツンと居た。 絵を書くのが好きだった私は自由帳に絵を書いて過ごしてた。 そんな時だった。 「立花さんのお兄さんって卓球部でしょ?」 私の席は1番前の真ん中だった。 絵を書いてたらいきなり教壇の所から声が聞こえた。私は顔を上げるとソコに貴方が居た。 「どうして知ってるの?」 変な返しになってしまったとは思ったが、私は誰にも兄が居ると話した事が無かった。それを知ってるのは同じ小学校を卒業してる人しか知らないのに… 私がそう訪ねると貴方は首を傾げ。 「さぁ?何故でしょう?」 貴方は悪戯そうな表情を浮かべていた。 「もしかして、八重田くんも卓球部なの?」 「そう言う事かな?」 この会話が貴方と話す切っ掛けになった。 私は嬉しかった。 久しぶりにクラスで話せる人を見つけたからだ。 今迄、話した事もなければ 名前すら知らなかったのに、貴方が卓球部に入ってくれたから私は貴方の事を知る事ができた。 私は貴方の事をもっと知りたくなった。 学校に行って貴方と会うたび私は嬉しくてしかたなかった。 特にどんな会話をしたのかなんて正直覚えてない。でも、楽しい毎日だった事には変わりは無かった。 例え虐められてる立場でも貴方と居てる時間だけは、私にとって安心できる時間だった。
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