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八重田くんと居る時間はあっと言う間に過ぎていった。学校が休みの時も私は八重田くんの事を考えていた。
今何してるのかな?
勉強かな? それとも趣味を楽しんでるのかな?
私は八重田くんに会いたくて仕方なかった。
もっともっと八重田くんの事を知って色んなお喋りをして八重田くんと過ごしたかった。
私の唯一の心の支えだった。
私は、八重田くんの様にあげれる様な物等無かった。何かMDのお返しをしたいな~って思ってても何も無かった。
私は八重田くんに何もお返しができなくて何時も悩んでいた。私は何時も八重田くんの話しを聞くだけ。私からは話す事無く唯笑って返事をするだけ。
でも、私はそれだけでも良かった。
私は八重田くんと居れたら それだけで辛い事を忘れられるし唯一笑顔で居られた。
私はその時フッと思った。
私は八重田くんが好きなんだ!
唯 話しができるからとかでは無く、私は本気で八重田くんを必要としているんだ。
本気で八重田くんの事が好き!
私は八重田くんに手紙を書こうっと思った。
でも、なかなか手が動かなかった。
私は八重田くんと違って、頭も良くなかったし。
何より私は虐めのターゲット。
こんな私を受け入れてくれるはずが無い…
そう思った。
もし、断られたら?
もし、読まずに手紙を捨てられたら?
もし、次の日から口を聞いてくれなかったら?
私は怖かった。
でもそれと同時に彼の隣に立ちたかった。
大人の人からにしてみたら子供で、おままごとみたいに捉えられるかもしれないけど、その時の私は本気だった。
断られるのは嫌だったけど、それよりも私の気持ちを八重田くんに知ってほしかった。
私は勇気を振り絞って八重田くんに手紙を書いた。
渡すのは怖かった。
何度も神様にお願いした。
私は次の日、朝一に八重田くんに手紙を渡した。
これで終わっちゃうのかな...?
もう明日から話せなくなるのかな。
私は不安で仕方なかった。
その日も何も変わらずに私は八重田くんと会話をしていたつもり。
ちゃんと笑えてたかは不明だけど。
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