1人が本棚に入れています
本棚に追加
私は彼と付き合ってから本当に幸せだった。
彼の話しは今だに解らない事があるけどね。
彼の趣味はトビハゼを捕まえる事だった。
パソコンでトビハゼの画像を印刷して見せてくれたけど全然可愛いとは思わなかった。
彼の将来の夢は水族館で働く事だった。
私はトビハゼが可愛いっと言う気持ちとか解らなかったけど、でも趣味に一生懸命な彼の姿は凄いなって思ってた。
夢が叶うと良いなっと思ってた。
でも、トビハゼの可愛いらしさは解らなかったけど彼が印刷したトビハゼの画像を1枚貰った時は嬉しかった。
私は生徒手帳に御守り代わりにと思い、そのトビハゼの画像を持ち歩いていた。
今は、トビハゼとか水族館とかは興味が無いのか、私の兄情報では山登りにカメラが趣味らしい。
本職は看護師だそうだけど、山登りもカメラも良いなって思った。
山登りは興味無いけど私も写真は好きだからだ。
彼と初めて好みがあったと思った。
兄が八重田くんに詳しいのは、卓球部の後輩がしている美容室に通ってるからだ。
その後輩から色々聞くらしい。
それを兄は家に帰って来ては逐一話すのだった。
お陰でいらない情報迄入ってくる。
でも頑張ってる八重田くんの姿を聞けるのを楽しみにしている自分は確かに存在する。
他の事には何でも自信ありげに思えるのに、なんで恋愛になると臆病になってマイナス思考に考えてしまうんだろ…
どうしたら良いのか解らない。
もし、私に彼氏ができても八重田くんにしてみればどうでもいい話しなんだろうな。
気にもしないんだろうな…
私は八重田くんに彼女ができたのを知った時、同じ歳なんだから彼女が居て普通でしょ!結婚してても可笑しくないんだから!
そう思う自分と。
嫌だ!私には もうチャンスが無いの?
再会する事も許されないの!?
忘れられないのは私だけ?
思い出すのは私だけ?
心の中がザワついて落ち着きを無くす。
それでも私の夢の中には貴方が出て来る。
そして必ず笑って話し合えてる。
どうして夢の中の様な私達になれないの?
夢だから? 夢で終わり??
そんなの嫌だ。 私は貴方が好き!
この気持ちを貴方に何らかの形になってでも良いから届いてほしい。 そして私の事思い出してほしい。
最初のコメントを投稿しよう!