第1工程「それは随分と忙しいんだな」

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第1工程「それは随分と忙しいんだな」

 地球外生命体。通称、宇宙人が地球侵略をしてくるなんて映画や小説などのフィクションだと思っていたのは今や昔……。僕たちの住んでいる地球は、今となっては宇宙人たちの格好の標的となっているのであります。  嗚呼、昔は良かった。対宇宙人防衛法案なんて議員が議会に提出しようものなら、メディアが珍しがって取材してテレビで面白可笑しく放送していたものでした。  だが、しぃかぁしぃ! 現代では、対地球外生命の防衛問題が世界の重要課題となっていて、欧州各国では数千兆という莫大な予算まで決められていたりしちゃうのです。それほど、宇宙人による侵略の魔の手がそこまで迫りつつあります。日本も防衛策を講じることが急務となっています。  というか、ぶっちゃけ攻めて来ちゃった! 防衛法案が議会を通る前に攻めてくるなんて早すぎるだろうコノヤロウという、良くあるようなダメ展開。  あまりにも展開が速すぎて、焦った政府は急いで対策室を設置し、攻められている地域に自衛隊を派遣しましたが、宇宙人の攻撃がこれまた強い。結構な被害が出ちゃって、それにより政府への不平不満がドンドン積もってしまい、さぁ大変。     
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