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 稔さんがローションを手に取り、僕の窄まりに指を這わせる。 「……っ、はぁ…んっ」  冷たさに、思わず顔をしかめる。それと同時に、稔さんの指がせわしなく入ってくる。 「やっ……あぁっ」  動かされるたびに指を締め付け悶てしまう。頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなってしまう。 「ごめんね。もっと優しくしてあげたいんだけど」  続けざまに指を増やされ、思わずシーツを握りしめる。中を探るように動かされ、そのたびに刺激が下肢に響いてくる。  涙が自然と溢れ、視界がぼんやりとする。  指が引き抜かれると、熱を持ったモノがあてがわれ、期待に疼いてしまう。 「挿れるよ」  稔さんが呟くと、ゆっくりと入り込んでくる。 「あぁっ、あぁ、……はぁっ」  涙が頬を伝い、苦しさで浅い呼吸を繰り返してしまう。  根本まで呑み込むと、ゆるゆると抽送が始まる。 「……っ、玲くん」  稔さんの潤んだ瞳が僕を見下ろしている。その表情に、僕は愛おしさでいっぱいになる。  どんな稔さんでもいい。僕は受け入れていこうと決意する。 「はぁっ、み、稔さん……愛してます」  恥ずかしいけど、言わずにはいれなかった。  潤む視界の中、稔さんが切ない表情で僕を見下ろしていた。 「僕も、愛してるよ」  稔さんの抽送が一気に早まり、中をかき回すように激しさが増す。 「やっ、あぁ――ああっ」  意識が飛びそうになるぐらい、腰をがんがん打ち付けてくる。 「や、やだっ……は、激しい」  逃れようと稔さんの腰に、手を伸ばそうとする。あっさりと、指を絡め取られ、ベットに押し付けられる。  稔さんが上体を前に倒したことで、余計に奥まで入り込んで来てしまう。 「ああっ、だ、だめっ」  目の前がチカチカして、快感が一気に背筋を駆け上がってくる。 「はぁっ、玲、愛してる」  そう言って稔さんが、腰を突き上げる。暖かい液体が奥に吐き出され、どくどくと脈打っている。 「あぁっ――い、イッちゃう」  僕も一気に吐き出し、稔さんの腹部を汚す。  お互いに荒い息を吐き出しながら、なんだか清々しい顔をしていたような気がする。  僕は初めて、お互いを理解し合えたような不思議な気持ちになった。
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