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少し年配の看護師さんが、私に笑顔を接してくれる。
「ああ……自分で、探してみますので。」
私はティッシュ配りの人を、スルーするみたいに、看護師さんの脇を抜けようとした。
「当院では、お一人お一人に、専任の看護師が付くようになっております。」
「えっ!!」
驚いて、息をゴクンと飲んだ私。
大丈夫かな。
五貴さんに、バレないかな。
「あの……患者さんのお見舞いにも?」
「はい。病室までご案内致します。」
そしてまた私に見せる、看護師スマイル。
待てよ。
自分で探すよりも、効率よかったりする?
「じゃあ、折橋空君の病室に……」
「折橋空様!?」
看護師さんは、恐ろしい物でも聞いたかのように、反りかえって驚いている。
「大変申し訳ございませんが、どのような関係筋の方ですか?」
「関係筋って……」
「幼稚園?塾?もしかして、マスコミの方ですか?」
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